
はじめに
iPhone, iPadにはショートカットアプリという操作を自動化する便利な機能があります。
この機能はiPhoneをNFCタグにかざすと、そのNFCタグの内容に応じて指定の操作を実行するという動作をサポートしています。
NFC(Near Field Communication)は近距離無線通信の規格で、例えばType-Bはマイナンバー、Type-F(felica)はSuica/PASMOなどの電子マネーで使われています。
この機能を活用すると、iPhoneをあるSUICAにかざしたら英会話のシャドーイング練習のプレイリストを流したり、iPhoneを別のSUICAカードにかざしたら、マインドフルネス瞑想のプレイリストを再生するということができます。
Suica/PASMOにiPhoneかざしたら、指定のプレイリストを再生する方法を紹介します。
- プレイリストを再生するショートカットを作成
- オートメーション機能で、SUICA等のNFCタグを登録
- NFCタグを検出したらショートカットを実行するフローを設定
なお、NFCタグを使うにはiOS 13.1、iPhone XS以降のiPhoneが必要です。
iPhoneをカードにかざしてプレイリストを再生する方法
プレイリストを再生するショートカットを作成
ステップ1では指定したプレイリストを再生するショートカットを作ります。
こちらの記事でショートカットアプリを使って、ミュージックAppのプレイリストをワンタップで再生するショートカットの作り方を紹介しています。
プレイリストの例として、「大人のラジオ体操」のプレイリストを指定していて、ワンタップでラジオ体操のエクササイズをすることができます。
ここでは、ショートカット”体操”という名前のショートカットを作成しました。
ショートカットはホームボタンに配置したり、ウィジェットに配置すると便利です。
さらにApple Watchからもショートカットを呼び出せるようになっています。
オートメーション機能で、SUICA等のNFCタグを登録
ステップ2では、SUICAやPASMOなど、プレイリストを再生する契機となるNFCタグのカードをショートカットアプリに登録します。
ショートカットアプリの「オートメーション」のタブを開き、新規オートメーションの「NFC」メニューを開きます。

そして、NFCタグのスキャンをタップすると、「スキャンの準備ができました」、と表示されるので、iPhoneの上部をSUICAやPASMOなどのカードにかざします。
これで、そのSUICAやPASMOのカードを登録することができます。
タグには名前をつけることができます。ここでは、”ワークアウト”という名前をつけました。

NFCタグを検出したらショートカットを実行するフローを設定

ステップ3では「いつ」と「行う」ことのフローを設定します。
「いつ」は、ステップ2で登録したNFCタグ”ワークアウト”を検出したら、という契機。
「行う」は、ステップ1で作成したショートカットを実行する操作です。
スクリプティングのショートカットAppで続行を選び、ショートカットの”体操”を開くを追加します。
これで完成です。

まとめ
Suica/PASMOにiPhoneかざしたら、指定のプレイリストを再生する方法を紹介しました。
- プレイリストを再生するショートカットを作成
- オートメーション機能で、SUICA等のNFCタグを登録
- NFCタグを検出したらショートカットを実行するフローを設定
iPhoneをかざすだけで、英語の音声教材や大人のラジオ体操のプレイリストを再生することができます。
なんとなくやる気がない時もiPhoneをかざせば、音声が流れて勉強や運動ができます。
NFCタグ+ショートカットを活用しましょう。
NFCタグは、シールやキーホルダー型のものなど様々なバリエーションのものが売られています。
iPhoneでNFCタグにさまざまな情報を書き込んでアイデア次第で、便利に遊ぶことができます。