
はじめに
Evernoteは2010年4月からずっと使っていて活用していますが、一つの不満な点が手書きに弱いところ。

手書き機能もありますが、決して使い勝手はよくないです。
「手書きしたスケッチをノートに追加する」という使い方であり、通常のテキストのノートとスケッチは別個に扱われています。
手書きモードに切り替えてキャンバスを開き、スケッチを書いて、書き終わったら閉じて通常のテキストのモードに切り替えるという手順になります。
スケッチのモードでは、キーボードからテキストを入力することはできず、ペンやマーカの種類も限られています。
また、PDFへのマーキングなどの手書きもいちいちPDFへ注釈をつけるモードに切り替えるという形になっており、使い勝手がいまいちでした。また、有料のプレミアム機能限定です。
写真や画像の手書きも同様にに画像に矢印やスタンプ、図形を描くモードに切り替える形であり、操作の店舗がよくないです。
そのため、手書きはNoteshelfのノートのほうにしていましたが、テキスト中心のノートを作るには向いていません。
OneNote
そこで、テキストも手書きも両方の使い勝手のよい、OneNoteを使い始めました。
Windows, Mac, iPad, iPhone, Android, Webで使えます。
Apple Watchアプリもあります。

手書きを使いたいため、主にiPad版を利用しています。

自由度の高いOneNoteの手書き
OneNoteはペンやマーカの種類が豊富です。
また、矢印線や資格、丸、ひし形など様々な図形を書く機能も備えています。
OneNoteの大きな特長は自由度。
キャンバスのように縦横、どんどん書けますし、テキストや画像、手書きなどを自由に配置できます。
Evernoteもたくさんかけますが、縦に長いのみ。
OneNoteは無料でPDFへの編集機能が使えます。
また、写真や画像にも手書きで書き込みできます。
OneNoteとEvernoteの機能比較
手書き以外の機能について比較していきます。
管理の方法
OneNoteはノートブック、セクション、ページという考え方でノートを管理。
Evernoteはスタック、ノートブック、ノートで管理し、付加的にタグを付けることもできます。
OneNoteはノートブック、セクションに色がつけられたり、順番の並び替えができたりとノートブックやセクションが増えても、目的のページを探しやすくなっています。
Evernoteはノートブックへのリンクする機能はなく、ノートへのリンクまでですが、OneNoteはページのリンクだけでなく、セクションのリンクの機能もあります。
これは結構使えます。
情報の管理としてはかっちりしているOneNoteのほうが好みです。
Evernoteはノートブックが増えるとノートを探しにくくなり、ショートカットやタグを駆使して整理することになります。
とにかく情報を放り込み、蓄積しておき、必要なときに検索するという使い方にEvernoteは適していると思います。
容量の制限
OneNoteはデータをOneDriveに配置します。
無料の場合は5GBのため、多くのデータを置いていくと容量の制限にかかります。
OneDriveの容量は100GBにアップグレードでき、その場合のコストは¥224/月。

Office365 Soloに入れば、プレミアム機能として容量は1TB使えるようになり、PCおよびMac用の最新のオフィスアプリが利用可能となります。

Evernoteは保存データ量に制限はありませんが、転送量に制限があります。
無料プランの場合、月間のアップロード容量は60MBと厳しい制限があり、Evernoteを活用しているとすぐに使い切ってしまう。
そのため、有料プランにすることが必須になります。
Evernoteプレミアムであれば月間アップロード容量は10GB, ノートの上限サイズも200MBとなります。また、ノートのオフライン機能も使えるようになります。

ノートの種類を選べる
OneNoteは無地や方眼、ラインなどのノート(ページ)をえらぶことができます。
ノートの色も選ぶことができます。
Evernoteにはこのような機能はありません。
マルチデバイス
いずれもWindows PC, Mac, スマートフォン、タブレットでも動作します。
アプリもあればブラウザでも動作も同様。
OneNoteは無料でも利用デバイスの制限はありませんが、Evernoteは2台に限られるため、非常に使い勝手が悪く有料プランは必須です。
この点はOneNoteのほうが優れています。
テンプレート
OneNoteのWindowsにはテンプレート機能がありますが、OneNote for Macはテンプレートに対応していません。
これは残念なところ。
Evernoteはテンプレートに対応しています。
Webクリップ
これはEvernoteはWebページをテキストや画像として保存してくれます。
Webのハイパーリングの情報もきちんと保存されます。
一方、OneNoteはWebページ自体を1つの画像+タイトルのテキスト+そのページのURLとして保存します。
そのため、テキストをあとでコピペすることもできなければ、Webページ内のハイパーリングの情報も失われます。
EvernoteのほうがWebクリップの機能は優れていると思います。
まとめ
OneNoteとEvernoteについて、手書き機能に加えて、ノートの管理の方法、容量の制限、ノートの種類、マルチデバイス、テンプレート、Webクリップと様々な観点で比較しました。
まず手書き機能はEvernoteよりもOneNoteのほうが優れていると思います。
テキストと手書きの両方を扱いたいという目的であればOneNoteがおすすめです。
無料で使えますので、手書きノートに興味ある方はぜひOneNoteを試してみてください。